中戦車一覧 German Medium Tanks in 1-76,1-72

III号戦車A型(Cromwell Models 1/76)

Pzkpfw. III Ausf. A, 1-76, Cromwell Models

 

III号戦車のプロトタイプがA型です。1936-37年に10両ほど生産され、ポーランド侵攻作戦に参加しています。後継モデルとの最大の違いはコイルスプリング式のサスペンションに大型の転輪を備えた足回りですが、これが問題だったようです。キットはクロムウェルの1/76です。稀少なアイテムの特徴をよく捉えた傑作キットだと思います。

III号戦車B型(the World at War 1/72)

Pzkpfw. III Ausf. B, 1-72, the World at War

A型の走行装置を設計し直したのがB型です。リーフスプリングに小型の転輪を取りつける方式が採用され、1937年末までの15両生産されました。一応期待された速度は達成したようですが、まだ満足いく水準ではなく、開発はC型へと移行しました。キットはIBG-Modelsの別ブランド・インジェクションです。マイナーアイテムをカバーしてくれる貴重なシリーズです。

III号戦車 E/F型 MMS(1/76)

Pzkpfw III Ausf. E/F, 1-76, MMS 

 

MMSのホワイトメタル製キット(1/76)です。インジェクションやレジンとは勝手が違うので、初めて組んだ時には戸惑いましたが、ずっしりとした質感や素晴らしいディテールに感動。魅力的なカバレッジとも相まって、今や、すっかりお気に入りのメーカーです。2012/3若干の補正を行っています。

 

III号戦車E型 Miniscale Factory (1/76)

Pzkpfw. III Ausf. E, 1-76, Miniscale Factory

 

主力戦車としてのIII号戦車の基本形を確立したのがE型です。最大の特徴は、足回りにトーションバーを採用したことです。足回りの変更に伴い車体下部に脱出用ハッチが設けられています。キットは、ミニスケールファクトリーの初期製品。後発のものとは部品割が異なっており、若干組みにくい面がありますが、クオリティは抜群です。

III号戦車G型熱帯仕様 ミニスケール・ファクトリー(1/76)

Pzkpfw. III Ausf. G trop., 1-76, Miniscale Factory

 

ドイツ軍の主力戦車であるIII号の主砲を、当初の3.7cmから5cmに変更した最初の量産タイプがG型です。バランスのよいスタイルですね。 キットは、今はなきミニスケールファクトリーのレジンです。多くの先達が指摘しているように、驚嘆すべきクオリティであり、順調に成長していってくれていたなら、と今更ながら惜しまれます。

III号戦車J型前期型 ミリキャスト(1/76)

Pzkpfw. III Ausf. J early production, 1-76, Milicast

 

H型までの改良を全て織り込んだ新設計の車体を持つJ型です。主砲の5cm砲が42口径か60口径かで前期型、後期型が分かれます。ヒトラーの指示は60口径だったのですが、車体とのバランスを考慮して、これを無視して生産されたのが前期型。J型からL型が最もIII号戦車らしいと感じます。作例はクルスク戦に投入されたものです。

III号戦車J型後期型(ミリキャスト 1/76)

Pzkpfw. III Ausf. J late production, 1-76, Milicast

 

42口径5㎝砲に変わり、強力な60口径を搭載したのがIII号J型後期型です。搭載弾薬数は99から84に減ったものの、パンチ力は一気に強化され、これに続くL型と並んでIII号戦車のピークといえるでしょう。私にとってIII号J後期型といえば、スターリングラードなど東部戦線の冬季のイメージですので、その線でまとめてみました。

 

 

III号戦車K型 ミリキャスト(1/76)

Pzkpfw. III Ausf.K, 1-76, MIlicast

 

III号戦車ベースの指揮戦車です。J型ベースの指揮戦車が生産停止となったのを機に開発・投入されました。一目瞭然ですが、この車両の最大の特徴 は、砲塔にIV号戦車のものを流用していることです。武装と通信機器搭載スペース確保を両立するための奇策です。キットはミリキャストのBF。収納の関係で普段アンテナはオミットするのですが、さすがに本車はそうもいかず、3本立ててみました。

Ⅲ号戦車L型 マッチボックス(1/76)

Pzkpfw Ⅲ Ausf. L, 1-76, Matchbox 

 

旧マッチボックスのインジェクション1/76キットです。シンプルながら実車の特徴をよく捉えているのは、同社のキットに共通ですが、このⅢ号もよい雰囲気です。20年以上前の作品で長らく放置状態でしたが、2016年5月にIII号J後期型の展示に合わせて若干の補正を加えています。

 

III号戦車L型 レベル(1/72)

Pzkpfw. III Ausf. L, 1-72, Revell

 

J型後期型の延長に位置付けられるのがL型です。60口径5cm砲を装備し、武装としてはIII号戦車の完成型となります。J後期型とはあまり大きな違いはなく、クラッペの廃止など生産性の改善が図られています。キットはRevellの傑作インジェクションです。tropisch型ではないですが、アフリカコーア仕様にしてみました。

III号戦車M型 ミリキャスト(1/76)

Pzkpfw. III Ausf. M, 1-76, Milicast

 

主力戦車としてのIII号戦車の最終タイプです。L型の渡渉能力強化型という位置づけですが、既に主力戦車としては峠を越えた時期だったため、突撃砲やN型に転用され生産数は250両程度にとどまったようです。キットはミリキャストのBFシリーズです。シュルツェン付の車両ですが、見事に抜けており、最近の同社の技術力アップの象徴のようなキットといえましょう。

III号戦車N型 ミリキャスト(1/76)

Pkpfw. III Ausf. N, 1-76, Milicast

 

IV号戦車が長砲身化されたことで余剰となった短砲身7.5cm Kw.K.37 L/24を装備したIII号戦車です。本来主力戦車として開発されたIII号ですが、ここでは火力支援戦車に位置付けられたことになります。皮肉なことにIII号としては最も成功したモデルといわれています。1942年6月~43年8月にJ,L,M型をベースに生産されました。キットはミリキャストBFの1/76。Milicastの近似のレベルを示す好例といえましょう。

VK20.01 Panzer III neue Art (Modelltrans Modelbau 1/72)

 

VK20シリーズはIII号戦車とIV号戦車の後継モデルとしてMAN、Krupp、Daimler Benzが開発した試作車両です。開発は順調に進みましたが、独ソ開戦に伴うT34ショックにより計画は停止され、ドイツ軍の開発は後のパンターやティーガーにつらなるVK30シリーズ(VK3001hVK3002DBなど)へ移行します。

キットはモデルトランスのレジンです。。

IV号戦車A型 ミリキャスト(1/76)

Pzkpfw. IV Ausf.A,1-76,Milicast

 

Ⅳ号戦車の初代です。ポーランド戦などの進駐軍としての写真が多いように思ったので、そのイメージで戦車兵を総出としています。BF以前の旧マスターならではの演出です。フィギュアはABフィギュアの1/76ホワイトメタル製を使ってみました。プライザーより「可愛げ」があり好みです。2014/6に若干の補正を施しました。

IV号戦車B/C型 ミリキャスト(1/76)

Pzkpfw. IV Ausf. B/C, 1-76, Milicast

 

A型に次いで生産されたB,C型です。A型から装甲やエンジンが強化されるなど幾つかの改良が加えられ、本格的な量産型であるD型までのつなぎ役となりました。C型はB型の小改良タイプであり、両者に大きな差はありません。外観上の最大の特徴は前部機銃の廃止です。このタイプではやはりNormandyに投入されたC型が印象的なため、これを再現してみました。

IV号戦車D型 ミリキャスト(1/76)

Pzkpfw. IV Aufs. D, ,1-76, Milicast 

 

IV号戦車の事実上の量産第1号ともいえるD型は、あらゆる戦線で活躍した系列の花形です。その割りにミニスケ界ではキットに恵まれませんでしたが、現在はミリキャストのバトルフィールドシリーズからリリースされています。今回はアフリカコーア使用としましたが、パンツァーグレーの東部戦線も捨てがたいですね。とりあえず下のE型をその方面に充てています。

IV号戦車E型 Vac-U-Cast(1/76)

Pzkpfw. IV Ausf. E

 

D型に追加装甲等を施した暫定改良版のE型です。マイナーな車種ですが、なんとキットがあったのです。既に廃業した米国Vac-U-Cast社の1/76で、海外に住んでいた際にEbayで競り落としたもの。かなり大味のキットですが、車外装備品等を追加した程度で雰囲気を楽しんでいます。 2011年8月チョークを使った冬季迷彩に衣替えしました。

IV号戦車F1型  Dragon (1/72)

Pzkpfw. IV Ausf. FI   

the 7th anniversary

 

暫定改良型であるE型までの要素を取り入れ、基本装甲を増すなど車体が新設計されたのがF1型です。短砲身タイプの最終進化系です。1941年から42年にかけて462両生産され、長砲身型のF2に遷移していきました。キットはドラゴンのインジェクション。細部まで正確に再現された素晴らしいキットです。

IV号戦車F2型 Airfix(1/76)

Pkpfw. IV Ausf. F2, 1-76, Airfix

 

Ⅳ号戦車長砲身の初代F2です。どうも今は、F2というよりG型の初期型と整理されつつあるようですね。一応手元の資料では1942年4月のロシア戦線に配備された車両のようです。グレーにグリーンの迷彩なのですが、当該塗料が空軍や鹵獲物であるとの記述があるため、Panzergrauとは違うかも知れません。キットは古典Airfix。転輪とキャタをフジミ(旧日東)で置換しました。これもドラゴンがある今日では・・・。

IV号戦車F2型 Milicast(1/76)

Pzkpfw. IV Ausf. F2, 1-76, Milicast

 

F2といえば、英軍にMark IV Specialと呼ばれたアフリカ戦線での活躍が思い浮かびます。最近IV号系列を充実させてくれているMilicastからF2がリリースされたのを奇貨として、アフリカ戦線の作例を追加することにしました。F2はこの塗装が似合いますね。砲身のみアベールのアルミ製に置換してあります。

IV号戦車G型 Milicast (1/76)

Pzkpfw. IV Ausf. G, 1-76, Milicast

 

F型に43口径75mm砲を搭載したのがG型です。F2と大きな違いはありませんが、マズルブレーキやスモークディスチャージャーなどに特徴を見出すことが出来ます。キットはミリキャストのBF。G型といえば東部戦線というイメージがあり、これを再現してみました。

IV号戦車H型初期型 Cromwell Models(1/76)

Pzkpfw. IV Ausf. H early production, 1-76, Cromwell Models

 

ドイツ軍の軍馬IV号戦車の事実上の最終生産型H型の初期生産タイプです。G型までの改良点をすべて取り込み、48口径の長砲身に強化された装甲など、IV号戦車の到達点を体現しています。キットはクロムウェルの1/76。ツィンメリットコーティングを施した砲塔周りのシュルツェンなど繊細な仕上がりはさすがです。

IV号戦車H型 ミリキャスト(1/76)

Pzkpfw. IV Aufs. H, 1-76, Milicast 

 

ミリキャスト製1/76。バトルフィールドシリーズなのでシュルツェンも含めて一体成型です。非常によく抜けているので、デザインナイフなどでの簡単な作業で十分見栄えのするものになります。初期の短砲身も格好良いですが、私はこのフル装備のH型が好きです。 2011/8若干の追加作業を施しました。 

 

IV号戦車J型(ミリキャスト 1/76)

Pzkpfw. IV Ausf.J, 1-76, Milicast 

 

いわずとしれたH型の簡易版。砲塔の旋回が人力になるなど、能力的にはH型から後退しています。キットはミリキャストの1/76です。戦争末期のイメージが強いJ型ですので、やや暗めの塗装にしています。 Ⅳ号戦車は、繊細というか、華奢なイメージがありますが、のっぺりした車両よりも魅力的だなと思います。

VK3002(DB), 1-72, EMEWE  5M HOBBY

 

ドイツ軍が直面したT-34ショックへの対応策として、1941年急遽新型戦車が開発されることになり、後のパンターにつながっていきます。この開発に当たったのが、ダイムラーベンツ社とMAN社であり、この車両が前者に該当します。一見して分かるように、T-34の影響が顕著に感じられる設計です。最終的にはMAN案が採用されますが、後のシュマールトゥルムにつながるザウコプフ型防盾など先駆的な要素を備えていました。

パンターD初期型 ミリキャスト(1/76)
Panther Ausf. D early production, 1-76, Milicast

パンターの先行量産型ともいうべきD型です。1943年1月に第1号が完成、半年後の7月にはクルスク線で初陣を飾っています。キットはミリキャスト製。砲身をアルミ製に置き換えたのと、シュルツェン及び前部マットガードを追加した以外はいつもの通り素組です。D型といえばクルスクということで、第39戦車連隊第52戦車大隊の車両を再現してみました。

 

パンターA初期型(D後期型) ミリキャスト(1/76)

Panther Ausf. A eraly, 1-76, Milicast

 

ミリキャストから新たにリリースされたパンターからA型の初期型です。一昔前はD後期型とよばれていましたよね。このキットはひょんなことからツィンメリットなしで作成することになりました。手元の資料で確認できたのが第9戦車師団33連隊所属の東部戦線でしたので、これをモチーフにしています。

パンターA型 クロムウェル(1/76)
Panther Ausf. A,  1-76,  Cromwell Models 

 

名作の誉れ高いクロムウェルの1/76です。90年代に作ったものですが、同社が廃業してしまった今となっては貴重なコレクションとなってしまいました。最近になってミリキャストがA型、D型、G型と積極的にリリースしており喜ばしいことです。いずれ比較してみたいと思っています。2013/7に若干の補正を施しました。

パンターG前期型 ミリキャスト(1/76)

Panther Ausf. G early prouction, 1-76, Milicast

 

パンターIIで予定された改良点を織り込んだAの改良型がGです。キットは「アゴなし」の前期型を再現したミリキャストです。砲身やシュルツェン等をアフターパーツでアップデートしています。ノルマンディー線でのLAH(第1SS戦車連隊)仕様とされる独特の迷彩パターンを採用してみました。

パンターG後期型 クロムウェル(1/76)

Panther Ausf. G late production, 1-76, Cromwell Germany

 パンターGの後期型。いわゆる「アゴ付」です。キットはクロムウェルの1/76ですが、正式にはCromwell GermanyとしてUnitedfun社が販売しているものです。このためか、オリジナル(上のA型)とは随分印象が異なります。今回は、武装SS兵を後部に満載してみました。一度やってみたかったシチュエーションです。

パンターG後期型 鋼製転輪 クロムウェル(1/76)

Sdkfz. 171 Panther Ausf. G w/Steel Road Wheels, 1 -76, Cromwell Germany

 

パンターG後期型のバリエーションで資材節約のため鋼製転輪を装備したタイプです。キットは上のG型と同様にCromwell Germany製です。シュルツェンはエッチングを利用してみました。この車両は末期のイメージが強いことから、オーデル戦線の塗装例を採用してみました。

M10偽装戦車(ミリキャスト 1/76)

Paznzer M10 Ersatz, 1-76, Milicast

 

アルディンヌの戦いで、米軍の後方かく乱作戦(グライフ作戦)用に改装されたパンターG型で、5両ほど製造されたようです。オットー・スコルツェニー中佐の指揮下で実戦投入されましたが、戦線の混乱で結局後方への浸透には至らず、ドイツ軍車両として戦闘したようです。キューポラを外し、軟鉄装甲でシルエットを修正することで、M10らしい外観の再現に成功しています。

パンター砲兵観測車 ドラゴン(1/72)

Panzerbeobachtungswagen Panther, 1-72, Dragon

 

III号砲兵観測車の後継として開発された着弾観測用車両です。主砲は木製のダミーで、武装はMG34のみです。1944年末から41台が製造されたようですが、貴重な主力戦車であり、その後再改装されたとのこと。キットはドラゴン初期で車体はダイキャスト製です。ハンガリーでの戦闘に参加した車両を再現しています。

パンターF型  クロムウェル(1/76)

Panther Aufs. F, 1-76, Cromwell Models

 

試作段階で終わったパンターF型。クロムウェルの1/76です。本来は鋼製転輪が付属していましたが、そちらはケーリアンとコンバートして、通常の足回りにしてあります。車外装備品がなく、本当に試作車両そのままなので、フィギュアもセーター姿で試運転シーンのイメージにしました。

パンター2 モデルトランス(1/72)

Panther II, 1-72, Modelltrans

 

パンターの装甲強化とTiegerIIとの部品共通化のために開発された後継モデルです。その後の状況変化で完成したのは1台分の車体のみでした。キットはモデルトランスのレジン。シュマールトゥルム(75mmと88mmの選択式)や鋼製転輪など特徴を捉えた好キットですが、ゲート処理が特殊でパーツの切り出しがとても大変です。

SOMUA S35 エレール(1/72)

SOMUA S35, 1-72, Heller

 

1930年代の傑作戦車フランス製SOMUA S35です。いわゆるBeutepanzerとして枢軸側で利用されました。キットは古参エレールの1/72インジェクションです。その昔同社の1/35は高嶺の花でしたが、現在でもミニスケがリーズナブルに入手できるのは有難い話です。今回はwebで見つけた車両を再現してみたくなり在庫を引っ張り出しました。砲塔の形状など色々指摘されていますので、作り込みたい人にもお勧めできるアイテムです。 http://www.flickr.com/photos/deckarudo/5808849211/in/set-72157625581878238/

 

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