フランス軍一覧 French AFV in 1/76 & 1/72

AMR35 ZT1a (First to Fight)

 

AMR33の後継として戦間期に開発されたフランス軍の軽戦車です。1933年に開発が決まり、1936年から配備が始まりました。登場当初は世界最速でしたが、機構への負担が大きく、性能的には不十分と判断され、1937年には発注がキャンセルされたようです。生産された車両は歩兵支援戦車として配備され、実戦に投入されましたが、多くが緒戦で失われたようです。残余車両を鹵獲したドイツ軍によっても運用されました。

FCMー36 light tank (Modell Trans 1/72)

 

オチキスH35、ルノーR35と同時期にFCM社により開発された軽戦車です。当時としては先端的な溶接による傾斜装甲とディーゼルエンジンという特徴から、将来のフランス軍の主力戦車に発展することが期待された車両でした。生産台数はごく少数に留まり、残念ながらその大部分はドイツ軍との緒戦で喪失しました。前衛的なスタイルと独特の迷彩が魅力的です。キットはModelltransのレジンです。

 

Hotchkiss H35 model 1940 (RPM 1/72)

 

1920年代にフランス軍は歩兵師団への支援支援車両となる歩兵戦車の導入を決定します。その候補としてオチキス社が提案したのが本車の原型で提案された1935年を反映してH35と呼ばれています。実際には走行装置等が不十分で歩兵科ではなく騎兵科に採用されましたが、その要求水準を満たすべく段階的に改良が加えられていきました。本車はその最終進化系ともいえる1940年型で、長砲身の37mmSA38砲が搭載され、尾橇が特徴です。当館初のフランス軍アイテムです。

Renault R40 (Modelltrans 1/72)

 

フランス軍の主力戦車だったルノーR35は、足回りの重量配分が不十分で不整地の走行能力に問題がありました。これを改良すべく足回りを一新したのが当車です。不整地走行能力は向上したものの、重量増により速度や航続距離はR35より悪化したといわれています。1940年から生産されましたが、開戦に伴い生産台数は120台程度に留まりました。キットはModelltransのレジンです。

Somua S35 (S-Model 1/72)  Vol. 1

 

1935年に採用されたフランス軍騎兵戦車です。1936年から1940年までに430両が生産されました。最大装甲厚が車体で47mm、砲塔で40mmあり、主砲は47mm戦車砲S35と、当時の戦車の中では突出したスペックを誇りました。機械的な信頼性に欠け、一人用砲塔のため車長が砲の操作を担うことになる制約など、色々と問題はありますが、電撃戦のドイツ軍将兵にとっては大きな脅威だったことは想像に難くありません。

Somua S35(S-Model 1/72) Vol.2

 

ソミュアの丸みを帯びた独特の車体は4分割された鋳造パーツをボルト留して製作されています。キットはS-Modelのインジェクションです。例によって2台セットですので、今回は塗装でバリエーション展開してみました。フランス戦車の魅力の一つに多彩な塗装パターンがあります。ドイツ軍によりBeutepanzerとして運用されたものを含めれば、何台でも楽しめる素材です。