回収戦車 German Tank Recovery Vehicle (Bergepanzer)

Munitionschlepper Pzkpfw. I Ausf. A Vol.1 (S-Model 1/72)

 

I号戦車A型の車台を流用して製造された弾薬運搬車です。1939年にダイムラーベンツ社によって51両製造されたのが最初です。その後1943年には残存しているI号戦車はをすべて弾薬運搬車に改装する指令が出されたため、総数はそれなりの数になりそうです。キットはS-Modelのインジェクション。砲塔を撤去した開口部にハッチを乗せたシンプルなバージョンです。

Munitionschlepper Pzkpfw. I Ausf. A Vol.2
(S-Model 1/72)

 

S-Modelは2両セットになっているので、もう1両は別バージョンにしてみました。こちらは、砲塔撤去スペースにラックを設けて機材を積載できるようになっており、Bergepanzerのような構造です。詳しくは分かりませんが、1943年以降の改造車両でしょうか。キットには非常に出来の良いトレーラーが付属しており、工夫次第で色々と楽しめそうです。この種の補助車両はジオラマ向きですね。

Mörserzugmittel 35(t) (Attack + FTF 1/72)

 

35(t)軽戦車の派生型の火砲牽引車です。砲塔を外した開口部をキャンバスカバーで覆ったほか、火砲牽引用のバーが後部に設置されました。38両がこのタイプに転用されたようです。キットはAttackとFTFの合体ですが、キャンバスを閉じてしまうと、見せ場がないため、これをオープン状態にして車内も再現しています。

Bergepanzer 38(t) (Attack 1/72)

 

38(t)の派生車輛です。といっても、砲塔を撤去して弾薬運搬車として運用した現地改修車両に簡便な人力クレーンを設置して、戦車改修車両(Bergepanzer)としたもので、改修台数等も不明なマイナー車両です。

キットは自国製車両として38(t)の系列を積極的にキット化していたAttackのインジェクションです。アフターパーツ等で若干の補正を加えています。

Munitionsfahrzeug 38(t) Ausf. K (Attack)

 

チェコ製車台に15cmsIG33 重歩兵砲を搭載したGrilleシリーズの後期型であるK型は、1943年9月から44年9月まで200両強が生産されました。これに併せて、砲を撤去した弾薬運搬車も44年1月から4月までに90両余りが生産されています。本車は、このMunitionsfahrzeugを再現したAttackのインジェクションです。

 

Bergepanzer III (Milicast 1/76)

 

1944年1月メンテナンス用に後送されてきたIII号戦車を戦車回収車に改装する指令が出されたのを受けて生産された車両です。150両ほどが生産され、IV号戦車部隊やStugIII部隊に配備されたようです。砲塔を除去し、木製のプラットフォームを作業スペースとして設置するシンプルな改装です。キットはミリキャストのレジンです。特徴を捉えた好キットです。

Bergepanzer IV (Milicast 1/76)

 

点検・整備のために後送されてきたIV号戦車から改造された戦車回収車です。1944年10月から12月にかけて36両が製造されました。構造は上のIII号派生型など他のBergepanzerと同様に、砲塔を撤去して木製のプラットフォームを設置し、デリッククレーンを搭載していました。キットはミリキャストのレジンです。こうしたアイテムをカバーしてくれるあたり、ミリキャストらしいですね。

Bergepanther Ausf. D (Cromwell Germany 1/76)

 

パンターD型の砲塔を除去し、内部に巻き上げ機を搭載したBergepantherの後期タイプです。キットはFCMから提供されていた1/76です。回収戦車はフィギュアや小物との組み合わせが映えますね。今回はパーツが不足しており自作せざるを得ませんでしたが、特徴をよくとらえた好キットです。

Bergepanther Ausf.D with 20mm Flakvierling( Milicast 1/76) 

オリジナリティに富む改造車両で有名な第653重戦車駆逐大隊(sPz. Abt.653)の車両です。配備されたBergepanther初期型が同大隊のエレファントに対応出来なかったため、後にBergetieger(P)が配備されたのを受けて戦闘補助車両に改造されたものです。対空戦車に区分する手もありましたが、ベース車台の属性に合わせました。キットはミリキャスト製。Flakはアルミ製に交換してあります。

Bergepanther Ausf. D with fixed Panzer IV turret(Milicast 1/76)

 

上記と同じ653重戦車駆逐大隊所属の車両です。Bergetieger(P)の配備によりお役御免となったベルゲパンターを戦闘補助車両に改造したものです。こちらは、IV号戦車の砲塔を溶接しています。パンターの車台にIV号の砲塔はアンバランスで、独特なフォルムです。キットはミリキャスト製。シュルツェンを自作で追加しています。

Bergepanther Ausf. D with 3.7cm Flak36

(Milicast 1/76)

 

所属部隊は不明ですが、南モラビア/南ボヘミアで撮影された写真により存在が確認された車両です。Flakの自走化にベルゲパンターを利用するのは一般的だったのかもしれません。こちらは前期型の車台が利用されています。キットはミリキャスト製レジンです。なかなか精悍な面構えですね。

Bergepanzer Tieger(P) (Milicast 1/76)

 

フェルディナント/エレファント用の回収戦車です。1943年に3台がオリジナルのVK4501(P)から、2台がフェルディナントからの改造により製造されました。2トンクレーンを有し、武装は車体後部に設置された上部構造物のMG34のみです。これが配備されたことでお役御免になったベルゲパンターが上記の変わり種へと改造されました。ミリキャストBFシリーズです。

Bergetieger I (Dragon 1/72)

 

ティーガーIから改造された戦車回収車です。貴重な重戦車の利用法としては、いかにももったいなく感じますが、それもそのはず、破損した車両を現地部隊が改装したものだそうです。数量改造された模様です。キットはドラゴンインジェクションの古参です。ツィンメリットコーティングが予め施されているなど、実によく出来たキットです。同社の製品は流通が安定していない点が課題だと思います。

Bergepanzer 38 early production, 1-76, Milicast

 

ヘッツアーの車台を利用した戦車回収車の前期型です。ミリキャスト1/76で、90年代半ばに購入した古参です。クレーンを展開した状態を再現してみましたが、展開状態が今一つ判然とせず、一部推測が入っています。ヘッツアーによくある境界のはっきりした迷彩パターンでDunkelgelbの面積を広めにすることで後期型との差別化を図ってみました。

ベルゲパンツァー 38 後期型 ミリキャスト(1/76)

Bergepanzer 38 late production, 1-76, Milicast

 

ヘッツアーの派生車両の一つ、戦車回収車の後期型です。キットは、ミリキャストの1/76。一体成型ゆえ、さすがに車内は厳しい内容となるため、こちらはカバーをつけた状態にしてみました。 2012年2月に若干の補正を行っています。

ベルゲT-34 KORA(1/72)コンバージョン レベル(1/72)

T-34 Bergepanzer w/2cm Drilling,1-72, KORA & Revell T-34/85

 

T-34車台を利用した現地改修車と思われますが、実車の情報は持ち合わせていません。チェコのKORA社によるコンバージョンキットでDrillingと簡易装甲板等で構成されています。レベルのT-34と組み合わせています。これはどう考えてもディオラマ向きの車両ですので、いずれ挑戦する予定です。 2012/3若干の補正を施しています。

 

since 15. November 2010

free counters

since 17. April 2011